 「グリム童話集」を読み直してみますか

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 グリム童話といえばドイツのグリム兄弟が編集したメルヒェン(昔話)でグリム兄弟は創作したのではなく収集した話をまとめた作品です。1812年に初版が刊行され、その後7回の改訂版を出し1857年の第7版が決定版とされています。

グリム童話集が成立したのはフランス革命後にナポレオンがドイツを占領した為、ドイツ国内でナショナリズムが広まっていた頃と言われています。それまでのドイツ・ロマン主義に代わって土着の民族文化である民謡やメルヒェンの発掘を進めるようになったのです。

グリム童話の主な話 かえるの王さま (KHM 1)  狼と七匹の子山羊 (KHM 5) 兄と妹 (KHM 11) ラプンツェル (KHM 12) ヘンゼルとグレーテル (KHM 15) 漁師とおかみ (KHM 19) 灰かぶり (KHM 21) ホレおばさん (KHM 24) 赤ずきん (KHM 26) ブレーメンの音楽隊 (KHM 27) ねずの木の話 (KHM 47) いばら姫 (KHM 50):「眠り姫」「眠りの森の美女」とも呼ばれる つぐみの髭の王さま (KHM 52) 白雪姫 (KHM 53) ルンペルシュティルツヒェン (KHM 55) 千匹皮 (KHM 65) がちょう番の女 (KHM 89) 星の銀貨 (KHM 153)

*KHMはkinder-und Hausmarchenの略

どこかで聞いた覚えがあります。日本の昔話とは趣が異なり少し怖いイメージがあります。

 話は変わりますが、いつもHuluでアメリカTVドラマを観ています。初めはHannibalそしてスーパーナチュラルとハマり今回はGRIMMです。↑に紹介したグリム童話集とは全く違いますが雰囲気は ヨーロピアンテイストで見る価値あり、と思います。

GRIMM

"オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中でふと目を引かれた美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃して驚く。その頃、市内の森をランニング中の女子大学生が殺害される事件が発生。現場検分が終わり、恋人ジュリエットが待つ自宅に戻ったニックは訪ねてきたおばのマリーと久々に再会する。マリーは自分が末期がんであること、ニックが人間に紛れて存在している魔物を狩る「グリム一族」の末裔であることを告げるが…。"*Huluの紹介文

要するにグリムの末裔であるニックと毎回登場するヴェッセン(普段は人間の姿ですが怒るとヴォーガして化け物になる)との戦いのドラマです。

いよいよファイナルシーズン(シーズン6)を観ている訳ですがとってもアメリカンなスーパーナチュラルとは違って欧州の雰囲気も醸し出され重厚なドラマに仕上がっています。ヴェッセン(ブルットバッド)なのに宿敵のグリムであるニックと友人となり陰で支えるモンローがお気に入りです。本当はモンローの妻であるロザリー(ヴェッセン:フクスバウ)が大好きなのですが。加えてApple製品が毎回登場します。ポートランド市警のコンピューターは全てMacですしニックのパソもiMacMacBookです。おまけに犯人が殺した証拠写真を撮影するのもiPad miniです。電話はよく見えませんがiPhoneだと思います。これも毎回楽しみにしている1つの要素です。

グリム童話そのものではないのですが童話の歴史的背景や史実をモチーフにしたダークサスペンスでありファンタジーなGRIMMをお勧めします。

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GRIMM用語集

グリム 

ヴェッセンを見分けることが出来て退治する役目がある。見た目は普通の人。 

ヴェッセン 

見た目は普通の人間だがその正体は化物。色々な種族が存在し、人とヴェッセンの半々が共存していて、普段は人間として生活しているが怒りや恐怖などをきっかけにヴェッセンの本性を現す。死ぬと人間の姿に戻るため、死後にヴェッセンだと気づかれない。 

ヴォーガ 

ヴェッセンが 興奮をしてその姿を現すこと。

完全にヴォーガした状態でなければ普通の人間にはヴェッセンの姿が見えることはない。また、ヴォーガした状態でないとヴェッセンもグリムを見分けることが出来ないため、日常ではお互いに気づかずに過ごしている。

 王家

古えから続くヴェッセンの王の家系。ヨーロッパの某国に城を持つ。ショーン・レナード警部はその家系の末裔。

  7つの鍵

グリムの祖先である七騎士が12世紀に十字軍でコンスタンティノープルを襲撃し、その際彼らは宝物を得てそれを隠し、その隠し場所をそれぞれの持つ七つの鍵に分割して持つことにした。 

 フェラート

7つの王家が自らの保身のために作ったヴェッセンの組織。

 <ヴェッセンの種族>

 ブルットバッド(ブルットバーデン)

狼男のモデルで肉食、敏捷にして強靭な種族で知性も高い。モンローがこの種族だが菜食主義者になり凶暴なな性格を抑えている。

一人称ではブルットバッドで複数形ではブルットバーデン。

フクスバウ

狐に似たヴェッセンの種族。ロザリーもこの種族。

ヴォーガしてもブルットバッドのような強さを得られず非力。

ロザリーもスパイスショップを経営している。ヴォーガしても唯一可愛い。

 ヘクセンビースト(ザウバービースト)

 魔女。女性はヘクセンビーストと呼ばれるが、男性の場合はザウバービーストと呼ばれる。ショーン・レナード警部はザウバービーストのハーフ。

 アイスビーバー

ビーバーに似たヴェッセン。容姿、性格共に優しく小心者。

 リーパー

 死神。大鎌を持ち、グリムを抹殺するためにいるヴェッセン。

グリムに対抗できる種族。

 アスワン

フィリピンに伝わる伝説で、延命のため胎児を食べると言われている。

 ナイアッド

人魚のようなヴェッセンの種族。

エラ呼吸ができ、水に入らないと生きていけないため水のそばに住んでいる。

 フントイェーガー

犬のようなヴェッセン。その嗅覚で追跡者としての能力が高い。

 スカレンゲック

トカゲのようなヴェッセンの種族。黄色い鱗のような肌に先の分かれた舌、尖った歯という特徴がある。

グリムと対等に渡り合えるほどの戦闘力を持っている。

クラシェイ・モーテル

強力な毒を口から放つフグのようなヴェッセン。相手を仮死状態にして操ることができる。

 ジークバースタ

鬼のような容姿の獰猛な種族。

 モベドン

長い牙を持つ虎のような種族。身体能力が高く強力。

 レーベンザウガー

蛭(ヒル)のような種族。細かく並んだ歯で人に吸い付き血を吸う。

 ローウェン

ライオンのような種族。他のヴェッセンの上に立つ仕事をしている者もいる。

 ライニゲン

ドブネズミのようなヴェッセンの種族。

 デーモンフィアー

ドラゴンのようなヴェッセンの種族。

口から炎を吐く能力を持つ。

 

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