 Instagramの「いいね!」が買える?

 日本でも7月18日からInstagramユーザーの投稿に対する「いいね!」がみえなくなっている。これにはどういった理由があるのだろう。また、同時に見知らぬ外国人の「いいね!」が急に増えたのには関係があるのだろうか?

インスタ映え」と言う言葉を日本でも老若男女を問わず誰でも使うようになって久しい。既に死語なのかも知れないがそれくらいInstagramは人々の生活に浸透している。

 InstagramがAppleStoreに登場したのが2010年10月の事で僕も第1枚目を29日に、投稿しているベテランのInstagramユーザーだ、が未だに投稿数84点と情けない。本物のInstagramerで1万人以上のフォロワーを有し、作品に影響力のある人はインフルエンサーとも呼ばれ、ある程度の収益も得ている。Instagramの作品を投稿する目的が開設当初はアート系のコンテンツを目指す高いポリシーが感じられ、ある種のステータスもあったが、当時でも村意識的な風習の匂いがした。それがFacebookの様な「いいね!」だ。誰しも自分の作品に何らかの評価が与えられれば嬉しい。見てくれている証になるし励みにもなる。だんだん自己顕示欲も高くなりフォロワーを増やし、投稿頻度も上げる努力もする。自ずと「いいね!」の数も増え自慢するようになり他人とその数を競うようにまでなっていく。ROLAさんらの様に500万人を超えるフォロワーを有する人たちとは次元の全く違う葛藤の世界がある。なのに何故、Instagramは「いいね!」表示を辞めたのか。その辺りを考えてみた。

エンゲージメントとはブランドに消費者が積極的に関与することで構築される、ブランドと消費者との間の絆のことをいう。

単純に「いいね!」が多ければエンゲージメントも高くなる。だから投稿するユーザーもエンゲージメント重視の投稿になる。エンゲージメントが高くなれば良いスポンサーから良い収入が得られる様になる。このスパイラルで作品もその質に拘らずに「いいね!」の数に執着して「いいね!」の付きやすい、ただ面白いだけの作品であったり危険を伴ったものなどになりやすい。挙句には「いいね!」を販売するサイトも現れる始末だ。

 だからInstagramはこのエンゲージメントに注目を集めるのではなく純粋にInstagramの投稿作品自体に注目してもらい投稿者自身を自然に表現できるメディアを目指したのだ。よってショッピング機能などの追加機能が導入されてインフルエンサーも尊重する仕組みが整えられるだろう。そうする事でインフルエンサーと一般のユーザーの区別化がされ一般ユーザーはエンゲージメントを気にせず気楽に投稿できる様になる。SNSの世界でもこう言った問題やいじめ問題などを今回の様に前向きに解決していくInstagramの姿勢は評価できる。

See you tomorrow!

 急に見知らぬ外国人の「いいね!」が増えた理由は、今回の「いいね!」表示機能の撤廃によりユーザー離れを恐れたため何か細工をしたのではないかと勘ぐってしまう。

f:id:tomi_kun:20190804182324j:plain

 

follow us in feedly