 AirPodsで音楽を聴きながら自転車を運転するのは交通違反か

 iPhoneApple Watchのマップのナビを使うのにAirPodsを使うと便利だと書きました。が自動車も自転車も車両になりますので規則が定められていてイヤホンの利用は禁止されているようです。

道路交通法 第70条(安全運転の義務)

第七〇条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

 直接、道交法でイヤホンを使用しての車両の運転を禁止している訳では無いのですが各地方自治体ごとの規則でそれぞれ定められています。例えば

東京都

東京都で定められている道路交通規則 第8条 (運転者の遵守事項) により、イヤホンを使用した状態での自転車運転が禁止されています。

高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない。

東京都道路交通規則 第8条

愛知県

平成24年より愛知県道路交通法施行細則が改正され、愛知県道路交通法施行細則 第七条 四項で、イヤホンを使用した自転車の運転が禁止されています。

大きな音量で、カーラジオ等を聞き、又はイヤホン等を使用して音楽等を聞くなど安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令等を受信する場合は、この限りでない。

愛知県道路交通法施行細則 第七条 四項

イヤホンを使用して自転車を運転した場合、5万円以下の罰金となります。
ただし違反したからといっていきなり5万円以下の罰金を支払うわけではありません。3年以内に2回以上違反した人は自転車運転者講習を受ける必要があります。

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違反した場合
●自転車運転者講習制度の概要

 信号無視や一時不停止、飲酒運転など14項目の「危険行為」により、3年以内に2回以上違反した者は、自転車運転者講習を受けることになります。

 自転車違反者講習

●自転車運転者講習制度のながれ

 1 自転車運転者が危険行為をくり返す

   ・3年以内に2回以上

      ▼

 2 交通の危険を防止するため、都道府県公安委員会が自転車運転者に講習を受けるように命令

      ▼

 3 講習の受講

   ・講習時間:3時間

   ・講習手数料:6,000円(H30.4.1~)

 ※受講命令に違反した場合:5万円以下の罰金

 大阪府

大阪府自転車条例によって自転車でのイヤホンの使用が禁止されています。

また傘さし運転、携帯電話を使用しながらの運転も禁止されています。

参考:大阪府自転車条例ルールブック

 他の都市も検索するか直接警察署に問い合わせれば分かると思いますが私が調べたほとんどの都道府県は禁止されていました。どの規則も表現が曖昧で飲酒のように検査が出来るものでもありませんが判断は担当警察官に委ねられています。しかし自転車の運転が三半規管でバランスを保つのが大切な要素となるとしたらそれだけで危険だと思います。たぶん規則には定められていても警官に呼び止められて気がつくようなら注意で済むと思われます。が危険である事には違いはないので特に自転車に乗るときにはイヤホンの使用は控えたいと思います。自転車は被害者にも加害者にもなる危険性が高い乗り物ですしそのためにApple Watchには振動でルート案内する機能があるのですから他の用途でAirPodsを楽しもうと思います。

See you tomorrow!

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