物心ついた頃から写真を撮られるのが苦手だった。とりわけ集合写真を撮るのが嫌いだった。子供の頃から協調性が無かったので皆と同じ事をするのが辛かった。そんな自分が皆と一緒に写真に写る。考えただけで憂鬱になり学校を休みたくなってしまった。実は天性のリズム音痴なのか皆と歩調が合わないのだ。集合写真の「はいチーズ!」にしても皆と合わせなくてはならないと言う気持ちで一杯になって緊張してしまう。だから写真が出来上がると皆は笑顔なのだが自分だけがつまらなさそうに口を尖らせている。そうなのだ、皆に遅れまいと緊張して「チーズ」と言うのが早すぎて、いざ撮影の時点で自分だけ「ズ」になってしまっているのだ。
https://www.icloud.com/shortcuts/a516cd2a70ea4376ace54fffd7430889
Siriショートカットのギャラリーを見ていたら「Siriを活用する」のメニューに「はいチーズ」と言う忌々しいショートカットが並んでいた。どうやら音声でSiriに頼むとシャッターを自動的にきってくれるショートカットらしい。こういった機能のアプリは聞いた事がないし、両手が塞がっている時なんかは便利だと思いダウンロードして使ってみた。本当にほんとうだった。Safariを開いていてもメモでも良い、どんなシチュエーションでも「Hey Siri!はいチーズ」と言うと写真撮影してくれる。感動的な出逢いだった、はずだった。根本的におかしいのはカメラ.Appを開いているとSiriは知らんぷりしている。他のアプリなら何れでも(試していないが)ショートカットが実行される。そして何を撮影しているのか見られないのだ。設定で「カメラプレビューを表示」とカメラの前面と背面の切り替えは有るが「カメラプレビューを表示」すると音声ではシャッターがきれずに手動になる。設定を理解していないのかもしれないが、これでは使えないだろうと思った。まぁ、ショートカットを使わずにSiriに写真撮影を頼んでもカメラ.Appが起動するだけでシャッターまでは押してくれないのでそれよりはマシかと思うが。
音声で無くてもEarPodsの音量ボタンを使うかApple Watchのカメラリモートでも撮影出来るがなんか違う。タイマーを使うとか友達に頼むとか色々方法は考えられるが両手が塞がった状態でセルフィー写真を撮るのは至難の技だ。それも両手で作業している様を撮影する時だ。EarPodsの音量ボタンを歯で噛んで撮影した事もあるが。動画なら何とかなるな。
そこでサードパーティー製のアプリを試してみた。需要がないのか殆ど無く見つかったのが今回使ってみた「声シャッター」.Appと「指パッチンでシャッター」の2つだったが「指パッチンでシャッター」は何がしたいのか訳がわからないので無料だったが却下した、指パッチンする手があったら声シャッターなんていらんだろう、と思う。
さて、久しぶりの有料アプリ(¥250)なので気合が入る。アプリを立ち上げてカメラを有効にする・マイクを有効にする・フォトへのアクセスを有効にするを全てOKして声シャッター.Appの「設定」で掛け声設定をして(デフォルトは、「はいちーず」で「とるよー」とか「しゃったーちゃんす」がある。何故か平仮名)設定終了だ。あとはアプリを起動して被写体に向けてデフォなら「はいちーず」と言えばシャッターを押してくれる。カメラをセットして別の部屋からでも「はいちーず」と大きな声で叫べば撮影出来る←神(笑)カメラ画面に前面・背面カメラの切り替えアイコンもあるので自由に選べる。写真の共有も可能だし写真の拡大表示も出来て拡大したまま撮影出来る。フォーカス機能もある。※画面の大きなシャッターボタンでも撮影できる。
なかなか面白いアプリだ。有料なので無理にお勧めはしないが楽しいアプリで逆に新たな使い道を探ってみたくなる、そんな魅力のあるフォト系アプリだ。
See you tomorrow!