 ボールペンのインクの種類~ジェットストリーム エッジに思いをはせて~

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はじめに
 昨年末に三菱鉛筆から油性ボールペンで世界最小のボール径0.28mmが発売されていたらしく最近になって知り本日、近所の文房具店に行ったところ既に売り切れでリフィルが数本残されているのみだった。ボールペンに興味を持つ身としては0.28の油性ペンと聞いては試さずにはいられない。しかし¥1,000という価格にはためらいもあった。手持のボールペンが殆ど¥200以下の現状からするとこれは破格の値段だ。Webで検索したりして散々迷ったが今朝ほどInstagramで拝見した写真にそのジェットストリーム エッジの姿がオシャレに投稿されていた。「買おう!」即断して店に向かったわけだ。
ボールペンのインクの種類と書き心地

 ボールペンは青色インクと決めている。理由は欧米人が使うペンの色が青色が多いとか方眼のメモ紙に青色のペンで書くと記憶に残りやすいとか言ったミーハーな事だったと思う。メモにはサイズを問わずロルバーンを使っている。ロルバーンの紙は淡いクリームイエローで5mmの方眼になっている。ロルバーンは全てこのタイプだ。そしてこの淡い黄色に書かれた青い文字がとても調和して、書いている時も読み返す時にも優しく感じるのだ。だからボールペンは青色しか持っていない。
 さてペンの色は青なんだが、ボールペンはインクの種類に油性、水性、ゲルなどのように顔料を溶かす液体によって分けられている。以前はそんな事など気にもしていなかったのだが拘りだすと止められない悪い癖。。。でこの溶液の性でも書き味は大きく変わる。個人的には水性が好みなのだがそれぞれにメリット・デメリットがあるようだ。
水性(顔料の溶剤に水を使っている)
メリット :軽い筆圧で滑らかな書き味、発色が良い
デメリット:乾きが悪い、プラスチックやガラスには書けない
用途   :耐水性が無いので普段使いのメモ
油性(染料に有機溶剤/油を使う)
メリット :耐水性と速乾性に優れる
デメリット:長期間放置したペンはインク溜まりができる
用途   :耐水性を活かして長期保存の文書、プラスチックやガラスに書く
ゲル(水性と同じで水が溶液)
メリット :水性のような書き味と油性の耐水性がありカラーバリエーションが豊富
デメリット:インクの消費が速い
用途   :カスレが少ないため手帳や日記に良い
こうして具体的にボールペンの特質を考えあわせてみると自分に合ったタイプがよく分かる。先回の候補に上がったボールペンについてみてみると次のようになる。

メーカー 品名 インク 芯径 書き味
ゼブラ エマルジョンボールペンブレン ゲル(水/油) 0.5 ☆☆☆☆☆
三菱 ジェットストリームカラー 油性 0.5 ☆☆☆☆
パイロット ジュースアップ ゲル 0.4 ☆☆☆☆☆
パイロット フリクションボールノック ゲル 0.5 ☆☆☆☆
パイロット フリクションボール slim ゲル 0.38 ☆☆☆☆☆
ゼブラ SL-F1 mini 油性→改ゲル 0.4 ☆☆☆☆☆

フリクションインクはゲルインクでフリクションインクは消しゴムで消すことのできる水性ゲルインク
※エマルジョンインクはゼブラが開発した油性インクと水性インクを融合させて、二種のインクのいいとこ取りをしたインク

ゲルインク 水と顔料、または染料に増粘剤を加え、通常はゲル(半固形)状で、書くときに液状になるインク。従来用いられている油性インクボールペンの利点(インク粘度が高いため紙への吸い込みが遅く、にじんだり裏写りしにくい)と、水性インクボールペンの利点(軽い筆圧でなめらかに書け、発色にも優れる)を併せ持つ。また、消しゴムで消すことのできる水性ゲルインキボールペン(商品名D‐ink)も販売されている。紙の表面への浸透を防ぐため10μm(μ〈マイクロ〉は100万分の1)程度の大粒の着色剤が用いられている。さらに、手などでこすっても筆跡が薄くならず、消しゴムでよく消えるようにするため、着色剤粒子間のネットワークを形成させ、それを紙面にソフトに固定化する工夫がされている。 エマルジョンインク エマルジョンインクとはゼブラが開発した油性インクと水性インクを融合させて、二種のインクのいいとこ取りをしたインクになります。油性インクのように速乾性や耐水性優れ、且つ水性インクのようにスラスラと滑らかな書き味が特徴です。

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メーカー 品名 芯径 書き味 スタイル サイズ 価格 備考

ゼブラ

エマルジョンボールペンブレン 0.5 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ¥150 書き味は良い
三菱 ジェットストリームカラー 0.5 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ¥150 普通
パイロット ジュースアップ 0.4 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ¥200 マーカーがにじむ
パイロット フリクションボールノック 0.5 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ¥230 滲むため太く感じる
パイロット フリクションボール slim 0.38 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ¥180 細いが良い
ゼブラ SL-F1 mini 0.4 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ¥330 ミニメモに最適

おわりに
今回は期待した油性ボールペンの0.28mmジェットストリーム エッジが手に入らなかったので手持のボールペンのインクの違いによる書き味の変化について考えてみた。しかし0.28mmと言えば製図を描くのに使うロットリングペンを思い浮かべる。例の図面に墨入れするペンだ。あんなペンで文字を書くのにはかなり神経質になる様な気がするがどんなもんだろう?是非とも近いうちに試してみたい。

See you tomorrow!

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