 曇り所により一時雨か雷雨の「ところ」って何処だ

f:id:tomi_kun:20210329164856j:plain
 天気予報には専門的で分かりにくい用語があります。くもり一時雨、くもり後雨、くもり時々雨などで感覚的には分かるのですが具体的に何時にとか何時からなのかは理解出来ません。気象庁|予報用語 時に関する用語によると

表記 現象
一時 現象が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の1/4未満のとき。
例:予報期間24時間のうち15時から19時の4時間連続して降ると予想した場合に「くもり一時雨」という予報になる。この日の雨は一定時間降り続け、降る時間の長さが予報期間の1/4未満の場合。
のち 予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すときに用いる。
例:11時ごろまでくもりで、その後は晴れの予想ならば「くもりのち晴れ」。現象が変化する時間を明確なら「くもり 昼ごろから 晴れ」という表現にできる。
時々 現象が断続的に起こり、その現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/2未満のとき。
例:予報期間24時間のうち6時から8時と13時から14時、16時から18時の3回断続的に雨が降る予想。また雨の降る予想時間を合計すると5時間のこの日の予想は「くもり時々雨」になる。

ところでタイトルの「所により」ですがこれこそ究極の責任逃れとしか言いようのない表現です。時間や継続性でもなく、場所それも指定のない予想です。 つまり予報の対象地域のどこかでその現象が起こり、その発現域の合計面積が、対象予報区全体の50%未満であると「くもり所により雨」と表現され「くもりだが、雨の降る所も一部ある」という意味になります。

表記 現象
所により 現象が地域的に散在し、複数の地域を指定して表現することで冗長な表現になる場合に用いる。 その発現域の合計面積が、対象予報区全体の50%未満である。
備考:予報に対して用い、実況に対しては「ところどころ」を用いる。天気概況などで必要に応じ、「・・‥所がある」のような言い換えもする。たとえば、「所により雷を伴う」は「雷を伴う所がある」とすることもある。

 天気予報のもとは気象庁で自然現象の観測データーを収集し、スーパーコンピューター等で解析、その情報を民間会社や法人等に提供し天気予報として発表されます。しかし誰でも勝手に天気予報をし発表出来る訳ではなく、そのためには、気象庁長官の許可を受けた「予報業務の許可事業者」である必要があります。「予報業務の許可事業者」としては日本気象協会一般財団法人)やウェザーニューズ(民間会社)などがあります。「Yahoo!天気」「日本気象協会tenki.jp」「goo天気」「Mapion天気予報」これらのサイトは気象庁や「予報業務の許可事業者」である日本気象協会ウェザーニューズなどから予報情報を提供してもらい、それをそのまま掲載したり、あるいは二次コンテンツとして発表しています。
See you tomorrow!

follow us in feedly