 トモエリバーのノート[SAKAEテクニカルペーパー ノート A5 ドット方眼 ]

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 トモエリバーといえば ほぼ日手帳である。1日1ページを割り当てた手帳だが、その枚数の割に手帳の厚さが薄い。それは手帳に使われている紙の薄さによるものだ。トモエリバーは坪量52g/㎡(1㎡あたりの用紙1枚の重量)という薄い紙になっているためだ。※参考52g/㎡は厚さ0.06mm、80g/㎡が0.08mm 万年筆を使うノートに最適な紙の厚さは一般的に80g/㎡以上とされている。

 紙の薄さは書き心地には影響はないがトモエリバーの書き心地の良さは紙の表面に無駄な凹凸がなく万年筆のペン先が滑らかに運べる事だ。ほぼ日手帳を使ううちにいつも使うノートでもトモエリバーを使ってみたくなった。

 万年筆を使うようになって今までのボールペンで使っていたノートとは違ったノートを試してきた。ツバメノート、ロディア、ロルバーンそしてモレスキンといった代表的なノートを使って万年筆で書くために最適なノート探しをしてきた。

 ボールペンやシャープペンシルで書くのと万年筆で書く違いは、万年筆で書くには筆圧が要らない事だ。紙の上にペン先を置き、書きたいテキストの方向へペン先を滑らせていくと自然に紙にインクが移って文字を描い(えがい)ていく。そのためには滞りなくインクを供給できるペン先とそれが自由に移動できる滑らかな紙が必要だ。

 良い紙でもペン先の材質や字幅、インクの種類によって書いた時の印象は違ってくる。当然書き手の好みにも依る。ツバメノートもロディアも字幅が細字(F)ではペン先と紙の抵抗が強く動きがぎこちなくなるため中字(M)が必要になる。モレスキンは手帖としては機能的だが万年筆の使用には滲みや裏抜けがあり最適とは言い難い

 トモエリバーの書き心地はとても良い。ほぼ日手帳で使っているので分かっていたが、ノートは 3.5mm方眼でなく5mm方眼なので特に良い。インクを弾き気味なギリギリの紙の性質が滑らかにペン先を動かす。そのために紙が薄いのにインクの裏抜けはない。

ノート比較

ツバメノート トモエリバー モレスキン ロディア
坪量 81.4g/㎡ 52g/㎡ 70g/㎡ 80g/㎡
枚数 32枚 160ページ 240ページ 160ページ
滲み
裏抜け
引っかかり
参考価格 350円 990円 2871円 605円

◎特に良い ◯良い △普通

 トモエリバーの紙は万年筆愛好家にとって最高品質だ。ただ薄くてデリケートな印象(実際には非常に丈夫)があるため乱雑に扱わず、お気に入りの万年筆でゆっくりノートに向かう時に使いたい。

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