 あたらしい靴 [New Balance 996]

f:id:tomi_kun:20210531101653j:plain
 初めて靴というものに、こだわりをもったのは中学の時だった。中学に入ってはじめたサッカーは楽しくて朝晩の部活に精をだした。サッカーは足を使ってボールをコントロールして相手のゴールに入れて得点を競うスポーツだ。ボールを爪先や甲、両側を使ったサイドキックやヒールキックでパスしたりシュートする。加えて相手とのボールの駆け引きなどで靴は酷使される。そのために生まれて初めて革靴を買った。当時はオニツカタイガーとか言うメーカーの靴だった。黒くて柔らかな皮に白い独特のラインが施されていて、今思えばスッキリしたデザインだった。しかし新品でおまけに真っ白なライン入りでは如何にも初心者っぽく、わざわざ苦労して白いラインを取った。このあたりの出来事は中学の文集に書いた覚えがある。
 普段履く靴に興味を持ったのは高校生になってからだった。学校は指定された靴のない公立だったが高校生活に慣れた頃に革のスリッポン、茶のローファーを買った。リーガルの靴でこれを始めにその後もリーガルばかりだった。デザートブーツやタッセルスリッポン、高校生のくせにサドルオックスフォードやウィングチップまで揃えていた。スニーカーはコンバースオールスターやプロケッズなんかが多く、ヴァンジャケットのラダーやサーバーも履いていた。
 高校・大学はスポーツの部活は参加しなかったのでスポーツシューズで買ったのはスキーの靴くらいだった。大学はリーガルの靴ばっかりだったが、たまにフライのワーキングブーツを買ったりしていた。
 卒業後6年くらい地方の公務員をしていた時もリーガルだったがサラリーマンになって健康と付き合いでテニスを始めた。テニスは楽しかった。5時に仕事が終わると9時まで毎日クラブで過ごした。ハードコートだったので安物の靴では1週間も使わないうちに靴底に穴が空いた。ナイキやアディダスなど試したがリーボックが一番丈夫で長持ちした。革製の白いリーボックばかり履いていた。
 サラリーマンを辞めてそれまでも乗っていたバイクに熱を入れたときもある。ロードレーサータイプとオフロードバイク、どちらに乗るのにもブーツは必須アイテムだ。ヒモ靴で乗って紐がバイクのパーツに引っ掛かったら命取りだ。つなぎに合わせて色々揃えた。そのころから四輪駆動車にも乗るようになりトレッキングシューズや軽登山靴も買った。やはり3,000m級の山を歩くには専用の靴を履くと疲れ方がまったく違う。その頃のスニーカーはナイキばかりだった。
 ニューバランスのスニーカーを履くようになったのは2010年からのようだ。ブログにも記事があった。★ new balance 993 - tomi_kun’s diaryようはiPhoneの発表でスティーブ・ジョブズの存在が身近になったためだ。黒いハイネックにリーバイスジーンズそして靴はニューバランスの993この3つがジョブズのユニフォームでこれしか着なかった。真似ようと思ったが靴ひとつとっても手に入らない。その時は予算の都合もあって574だったがその後は996を選んで履いている。996は細身のシルエットで足の収まりがよくあらゆる服装にマッチするし抜群のコンフォート性で安心感、快適さがある。耐久性にも優れていて、品番は違うがあのラルフ・ローレンが「雲の上を歩くよう」と絶賛した1300のニューバランスのように軽くて歩きやすい。色も豊富でジョブズのグレイも素敵だがネイビーブルーもシックでいい。
 2021年5月31日の大安吉日にはじめて玄関から歩み始めたネイビーの996はどんな新しい世界へ連れて行ってくれるだろうか、楽しみである。
See you tomorrow! f:id:tomi_kun:20210531101848j:plain

follow us in feedly