今年の夏も百日紅で過ぎてゆく
今年は畑にある小屋の前に植えてある百日紅が夏になっても なかなか咲かなかった もしや暑さのせいで枯れてしまうのかと心配した それがようやく盆が過ぎた頃になって ちらほらと花をつけるようになって今では満開だ
百日紅はあまり好きな木ではない 花は節操なく伸びた枝の先に咲いて樹木全体を観たら だらしない構図である しかし一旦 咲きだして枝の先の蕾が次から次へと咲いていくのは美景である そんな百日紅も秋から冬を迎える頃には枝の葉は落ち名前のとおり猿も滑り落ちるようなツルツルした幹だけになる 庭に植えようなものなら落ち葉の始末に困る
百日紅は どうして さるすべりと読むのだろう 原産国が中国だから中国語かも知れないし100日以上花を咲かせる事からの当て字かも知れない DeepL翻訳で中国語に翻訳すると「紫薇花」である また朝鮮半島のとある村の言い伝えに娘が恋した王子が「100日経ったら戻る」と言い残して旅立ったのだが娘は100日を待たずに亡くなってしまった その墓に一本の木が生え花をつけた その花が愛しき人を今か今かと待つかのように百日間 咲き続けたという話があって百日紅と呼ばれるようになった という説もある
何はともあれ夏の畑のシンボルツリー百日紅の花とともに秋へと季節は移っていく
次は秋の金木犀が出番を待っている
See you tomorrow!