ノルウェイの森

発刊された頃単行本を読もうと揃えたんだけど百ページも読まないうちにウンザリして放っておいた本をやっと読み終えることができた。
正確には単行本はとっくに人手に渡ってしまってつい二三日前に文庫本を買ってきた。
当時何で読めなかったのかというと第一に自分の学生生活とはあまりにかけ離れていてある種の嫌悪感を抱いたからだろう。村上さんがえがくご本人や他の団塊の世代の東京の大学生活はある意味羨ましいカタチだったかもしれないけれど世代が異なる僕にとってはとても古臭くて下品に感じた。だから読みきれなかった。
もうあれから二十年以上経ってあらためて読んでみると当時のような印象はなくコレだけどろどろした世界をサラッと書いてしまった才能に驚いた。
それはある意味冷たく上品でオシャレにも見えた。
だけれども結局残ったのは文中にも出てくるが世の中のカオスだけだった。
そういう団塊の世代 よく言えばビートルズ世代の見栄を見せられたような作品だった。
ハルキストには
たぶん
なれない

ノルウェイの森」レノン=マッカートニー
 昔、女をひっかけた
 いやこっちがひっかけられたのかな
 彼女は僕を部屋に呼んでくれた
 すてきだったよ、ノエルウェイの森みたいで

 今夜は泊まって行ってと彼女は言ったけど椅子ひとつさえ見あたらない

 そこで僕は床に座って、ワインを飲みながら、なんとなくおしゃべり
 そして彼女は、もう二時よ 眠らなくちゃ

 朝仕事があるから と言って 彼女は笑い出した
 僕は暇なんだけれどな といったところでどうしようもなく
 僕はお風呂で寝ることになった

 翌朝 目覚めたら僕はひとり
 彼女はいなくなっていた
 そこで僕は暖炉に火をくべた
 すてきだろ ノルウェイの森みたいで

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