 モレスキンでメモとノートをとる

　ユビキタス・キャプチャーとかライフログにも憧れて何度か挑戦した。逆にメモやノートの類いをすべてデジタル化してしまおうとした事もある。結局はどちらも中途半端で、ただ漠然とした意味のない落書きだけが手帳やパソコンに蓄積されていくだけだ。

　モレスキンのラージサイズを買った。すこし前からポケットサイズを使いはじめたので2冊目のモレスキンである。モレスキンのポケットは、いつも持ち歩くメモとして使い今度のラージサイズはノートとして使うつもりだ。メモとノートと簡単に区別しているがある程度の定義は自分なりにある。メモと言うのは情報を一時保管をする為に書きとめることでノートというのは情報を整理して長期保管をする為に書きとめることだ。今はメモにロディアやロルバーンを使っている。メモは用が済んだらやぶって捨てるのでミシン目のある紙がいい。

　モレスキンのポケットにしたのは最近、世間体が気になるようになって年相応の道具が要るかと思って用意した。ノートはツバメノートばかりだ。ツバメノートの中性フールス紙は万年筆での筆記特性に優れていて滲まず擦れず裏抜けもなく書き心地が良い。良い紙に愛用の万年筆で書けば疲れやストレスもなくのびのびと筆がすすむ。ノートにもモレスキンを用意したのは、ポケットサイズのモレスキンを自宅でノートがわりに使ってみたら、あまりに狭かったためだ。紙はツバメノートがお気に入りなのだが表紙が貧弱でモレスキンの風格には負ける。モレスキンの紙はツバメノートの次のほぼ日手帳のトモエリバー、ロディアその次くらいになるだろうか。ノートも外で使うにはいかにも大学ノートのイメージのツバメノートよりもモレスキンの方がかっこいい。何れにしても見て美しく使って心地良い道具を選ぶ事が、何事も継続して行くモチベーションを維持向上させるためには必要だ。

　余談が長くなってしまったが、今後メモとノートをどのように活用していったら毎日の生産活動や将来の生活に役立つようなツールに出来るのか考えてみた。前にもメモのとりかたに悩んでいた時期があってネットで色んな方々の方法を参考にしたり前田裕二さんの「メモの魔力」あたりも読んだものだ。メモの魔力は成功者が書かれた本なので説得力はあったが、とても真似の出来るような芸当ではなかった。しかし今回は高級なノートのモレスキンである。ここで挫けては末代までの恥にはならないけれども、相当に悔やまれる。そこでモレスキン愛好家のバイブルとされているかどうかは知らないが モレスキン「伝説のノート」活用術　堀 正岳/中牟田 洋子 を注文した。Amazonのレビューではあまり評判が良くないが。そもそもメモやノートを書くのに取説が必要なのだろうかとも思ったけれど失敗の許されないプロジェクトのため他人の意見も参考にしようと・・・ポチっと。

　結局、余談が余談²になってしまった。要するに今現在、デスクにあるロディアNo.16のメモと別室にあるロルバーンのメモ、それと戸外に持ち出すであろうモレスキンのポケットに書かれたメモを1日の終わりに回収して選別し必要なものを熟考した上でモレスキンのラージノートにまとめて記録しようという事だ。日記のほぼ日手帳はそのまま継続するしモーニングページとしてはじめたが、その日1日にあった「よいこと」をイブニングに３つ書くノートに変わってしまったツバメノートもそのまま続ける。モレスキン「伝説のノート」活用術が届く前から決まっているのだ。だいたい自分の能力や趣味くらいは分かっているつもりだ。他人のノートの取り方を読んで役に立つ筈がない(^^;

　ところでモレスキンのラージサイズを手にして意外だったのはサイズが思ったよりも小さかった事だ。A5サイズのノートよりも小さく、ちょうどiPad miniの長さだけ10mm短くした大きさだ。ソフトカバーを選んだので触感や外観はポケットと同じだ。中紙だけは横罫にした。上段に18mmの余白があり下段に11mmの余白、罫線は6mm幅で30行続き180mmとなる。この6mmの幅が微妙で広過ぎず狭すぎずちょうど良いのだ。ツバメノートが7mm罫線でほぼ日手帳は5mmの方眼だ。5mmの方眼に万年筆のFニブ以上で書くのはキツイので2マス使って10mm方眼で書いている。ツバメノートの7mmの罫線はMニブつまり中字で書くとちょうど良い。モレスキンの6mm罫線にはポケットの5mm方眼に使っている0.5のボールペンでは寂しくてFニブの万年筆かサラサの1mmボールペンでもいいかも知れない。やはり新しい紙、ノートはワクワクする。この高揚感を維持していくことが良いノートを書き続ける力になる。

　それはそうとモレスキンのラージサイズを使ってみて、最も良い変化はモレスキンのポケットがとても小さく感じられるようになった事だ。今までは持ち歩くのに少々邪魔だと思った大きさのモレスキンポケットが見間違えたかと思うくらい小さく感じる。これなら躊躇する事なく外へ持ち出せるサイズだと確信した。
See you tomorrow!