 太陽光発電は必要か

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 現在、住んでいるここ東海地区においては、ある ハウスメーカーで新しく建築される家屋のうち85%が太陽光発電の設備をするそうだ。自然のエネルギーを利用して電気を発電して個々の家庭で賄うことが出来れば環境にも優しく省エネルギーにもなる。ただし太陽光発電にはそれなりの設備投資が必要だ。いくら環境保護とは言え慈善事業で社会貢献するほどお人好しでもないのでメリットが無ければ出来ない。

 太陽光発電の設備には多くのメーカーがあるがどのメーカーを選んでも予算的には大差なく5kwタイプで150万前後は必要になる。加えて電気は発電できても貯める事が出来ないので蓄電する設備を使えばより効率的に活用出来る。しかし蓄電池もリチウムイオン蓄電池を選ぶとまた150万の予算が必要になる。これだけの設備投資をして、はたして経済効果はあるのだろうか試算してみた。   

 太陽光発電した電気は自家消費するのはもちろん余剰分は電力会社に売却する事になる。一般家庭で消費される電気量は2人家庭でエアコンなどの空調設備を利用しない場合で1日当たり7.7kWhとして計算されるらしい。すると一月に約230kWhになり(※現実には今月は377kWhを消費している)、230kWhを1年間分で2760kWhが消費する電力となる。太陽光発電量は1kwタイプで1174kWh/年なので予定している5kwならば5870kWhとなる。この内、自家で消費する分を除いた部分を電力会社に売却して設備投資の償却やメンテナンス費とする。単純に5870-2760=3110kWhに現在の売却価格21円をかければ65,310円/年が手元に残る計算だ。実際には発電した電気はすべて電力会社に売電して自家消費電気は電気会社から買う事になる。

 簡単な試算だがこのままでは太陽光発電の設備費用も補う事が出来ずに赤字である。蓄電池設備を整えるような余裕が無い。そのために国や地方公共団体補助金を活用する事になるわけだ。ハウスメーカーもZEH住宅化のための特典を用意しているため活用する必要がある。補助金などを利用して設備投資金がすべて賄いきれれば個人の消費電気料金は払う事は出来るが売電により収益をあげる事は難しそうだ。
See you tomorrow!

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