電話の向こうに

tomi_kun2009-09-30

電話は携帯も固定もビジネスやプライベートに欠かすことのできない通信手段である。得意先にかけたり、かかって来たり、友人であったりセールスであったり、不特定多数の電話相手は、存在している。
友人や知人なら、相手の顔や表情も思い浮かべる事ができる。たまにこういう想像力に劣る人は、オレオレ詐欺とかにお世話になる訳だ。
得意先から、かかった電話でまだお会いした事がないと言う方も沢山いる。業務連絡なのだから、別に相手の容姿は分からなくても用事は済む。しかし、こちらの勝手なんだけれど、相手のイメージを声だけで想像して、その相手と話している。誰でも、そうだと思うのだけれど、顔のない人と話せる人はいないと思う。そして、何回もお話していると、だんだん相手のイメージが自分の中で確固たるものになる。加えて、相手の電話している場所を知っている場合は、相手がどんなシチュエーションでどんなスタイルでお話ししているのかもわかった様に受け答え出来る。というか、勝手に思い込むのである。
ところが、ある日、その相手にお会いして大抵の場合、失望させられる。実際の相手の容姿とか、仕草にでは無く、自分の想像力が、如何にいい加減なものなのか、と気が付くのである。
たいていは、大きく外れる。男女の区別位は当たるのだけれども、背丈、顔つきは、全くの別人がそこに居る。お会いした後も、暫くは電話で話す時、お会いする前の自分勝手にイメージした相手と話している。これを修正するには、ある程度時間を要する。思い込みと言うのは、恐ろしいものだ。
ところで電話はまだ声を聞く事が出来るので良いのだけれど、文章それもネット上にタイプされた文字、内容で相手を判断するのは至難の技である。男女の区別さえ難しい。僕はネットで知り合った方と何人か実際にお会いしてきたが、こちらは電話と違って大抵、思ったとおりの相手だった。概ね男女とも素敵な人だった。概ね。。。

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