私のSNS全般で使っているプロフィールアイコンはビートルズのアルバムジャケットから借用しています。10年来、TwitterやInstagram、はてなブログにEvernoteやGoogle全般そしてAppleでもこのアイコンを使っています。ビートルズもリアルタイムでは無いですが解散して随分経ってからアルバムを聴きだしました。その頃からすでに収集癖があってリリースされているオリジナルアルバムをリリースされた順番に1枚ずつコレクションしていきました。そうすると当時の購入していたファンのアルバムを聴いた印象や感想の変遷が理解できて共有した気持ちにもなれました。シングルとしては聴く曲もありビートルズのイメージは持っていたつもりでしたがあらためて始めからアルバムとして聴いていくと新しいビートルズが発見できたような気がしたものです。プリーズ・プリーズ・ミーからヘルプまでは純粋にロックバンド、リバプールサウンドそのもので分かりやすく簡単に身体で感じとることが出来る音楽でした。ラバーソウルのアルバムを耳にした時、ある意味ビートルズに裏切られた気持ちになりました。期待していた曲も中にはあるけれどジョンの歌い方が変わっているし何故かしらインド風の楽器の音がしたりして今までのビートルズとは印象が違ってガッカリした記憶があります。プリーズ・プリーズ・ミーから2年でこんなに変わってしまうのも理解し難いのですがラバーソウルはそんな感想なのでろくに聴きもせず次のリボルバーを聴いてみることにしました。当時のファンの方たちは一体どう思ったのでしょうか、思っていた淡い期待は完全に打ち砕かれました。何なんだこれはメンバー全員ラリってんじゃあないか。と思いました。ラバーソウルの違和感そのままにメンバーがそれぞれ自分の好きな音楽を好きなように作って演奏して唄っている。ラバーソウルが進化してもう手の届かないところに行ってしまった空虚感しか残っていませんでした。このあとサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドへと続いていく訳ですが集めだしてしまった事なのでまた次のマジカル・ミステリー・ツアーまでは揃えるだけはしたけれど聴く気さえありませんでした。スキップしてホワイトアルバムからはまた聴きだしましたがアビィ・ロードでおしまいとなり解散記念盤のレット・イット・ビーはオリジナルと呼べるのかは定かではありませんがビートルズは終わりました。
オリジナルアルバム
1.プリーズ・プリーズ・ミー
2.ウィズ・ザ・ビートルズ
3.ハード・デイズ・ナイト
4.ビートルズ・フォー・セール
5.4人はアイドル(ヘルプ)
6.ラバー・ソウル
7.リボルバー
8.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
9.マジカル・ミステリー・ツアー
10.ザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)
11.イエロー・サブマリン
12.アビイ・ロード
13.レット・イット・ビー
リアルタイムのファンたちはビートルズの解散をどんな風に受け止めていたのかは想像もできませんが思うにこういった偉大なアーティストは解散してから余計に伝説化されて書物や映像で象徴化されてしまう場合が多いような気がします。2000年になってあらためてビートルズの楽曲を聴いた時にはリボルバーってその当時としたら凄く前衛的で現在なら誰もが取り入れているエレクトロニクスでサウンドエフェクトを駆使した音楽制作がされていた事に気がつきました。それはラバーソウルに始まりリボルバーからサージェント・ペパーズへと進化していったのだとやっと理解出来てあらためて聴き直しました。そういう意味でも思い出深いアルバムであるリボルバーのアートワークからプロフィール画像をお借りした訳です。何故にポールかというと4人のイラストの中で1番まともな顔で美しかっただけです。音楽や思想的にはジョンレノンが好きです。そう言えば生前ジョンがラバーソウルとリボルバーのアルバムについて語った言葉に「ラバーソウルは大麻のアルバムでリボルバーはLSDのアルバムだ」とあるそうですが音楽のイメージとしてはズバリだと思います。
リボルバーはサージェント・ペパーズとともにビートルズのアルバムの中では最高にサイケデリックなアルバムだったのでうぶな身には刺激が強すぎたのでしょう。このアルバムにはジョージが3曲も提供していて Love You to はシタール全開でその後のジョージの活躍を象徴する曲ですしジョンのDoctor RobertやTomorrow Never Knowsも圧巻でリンゴに至ってはビートルズ史上最も世界に知れ渡ったYellow Submarineがあります。そんな新しい試みの曲ばかりの中でポールが1人Eleanor RigbyやFor No Oneで従来の顧客を満足させるために奮闘しています。以上のようにこのアルバムではそれ以前の楽曲のようなコンサート会場で披露することができない音楽作りがされています。ライブバンドからレコーデイングバンドへと進化した証のアルバムになっています。ラバーソウルからのビートルズはその当時の最も前衛的な音楽集団だったのです。今更ですがリボルバーを聴くとビートルズが全員で新しい音楽を模索していた状況が伝わってきます。
See you tomorrow!
リボルバー
- Taxman
- Eleanor Rigby
- I'm Only Sleeping
- Love You to
- Here, There and Everywhere
- Yellow Submarine
- She Said She Said
- Good Day Sunshine
- And Your Bird Can Sing
- For No One
- Doctor Robert
- I Want to Tell You
- Got to Get You Into My Life
- Tomorrow Never Knows
ジャケット・デザインは、ハンブルク時代の友人クラウス・フォアマンによって作成された。当初は、ロバート・フリーマンによってビートルズのメンバーの写真が何層にもわたって円を描くように並べられた写真が使われる予定だったが、メンバーによって却下された。そこで、指名されたのがフォアマンだった。フォアマンは、メンバー4人の似顔画を描き、その4人の髪のもつれた部分に1964年から1966年にかけてロバート・フリーマンによって撮影された4人の写真を切り貼りした。 フォアマンの目的は、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」に見られるような従来の音楽から逸脱した実験的な要素を表現することだった。フォアマンが完成したアートワークを提出した際、マネージャーのブライアン・エプスタインは理解を示さなかったが、ビートルズの実験的な要素を表現できていることに喜んだ。 1967年3月に本作がグラミー賞最優秀アルバム賞にノミネートされ、ジャケットはグラミー賞 最優秀レコーディング・パッケージを受賞した。なお、『リボルバー』のジャケットは、現在でも多くのアーティストがオマージュしている。wikipediaによる