日記はカクノ万年筆にするのかそれともApple Pencilにするのか
最近は日記を万年筆で書くようになった。日記と言えば当ブログがtomi_kun’s diaryなのでここに書いてあることが毎日の記録だ。だからこれ以上は必要ないのだが、こづかい帳くらいは別につけている。そのこづかい帳も少し前まではNoteshelfにApple Pencilを使って書いていた。
万年筆はつい最近になって使うようになった。中学の頃大人ぶって万年筆を使った事はあったが常用するのは初めてかもしれない。思ったとおり万年筆は厄介な筆記具で使い始めて直に嫌になりかけた。万年筆は書いてもインクがすぐに乾いてくれないしペン先の向きが決まっているのでボールペンや鉛筆などのように自由に書く事ができない。一々使う時や使い終わったらキャップをしなければならないしキャップをせずに放って置くとペン先が乾いてしまって書けなくなったりする。などなど何もかもが近代的では無くスピーディーでは無い化石のような筆記具だ。
カクノ万年筆と言うのを使った事があった。小学生向けのPILOT社のエントリーモデルで1,000円で買える正に初心者用の万年筆だ。ネットでも評判が良いし勧めてくれた人も大人なのにたいそう気に入っている様子だった。勧められるままに試してみたのだがペン先(ニブ)がFの細字だったためか、それともインクフローが豊富なPILOT社の万年筆のためかロルバーンの5mm方眼に書くと太いのと滲んで上手く書けなかった。前評判があまりに良かったので期待し過ぎたためにガッカリしてそれ以来使わなかった。ある時本屋の店頭にカクノ万年筆を見つけたときにニブがエクストラファインEFの商品があった。当時はEFの意味もよく知らなかったので詳しく見てみると極細とある。ちょうどその頃は三菱鉛筆のボールペンで極細0.28mmのジェットストリーム エッジが発売されて手に入れた時だった。ボールペンばかりそれも細いタイプばかり使っていたのでジェットストリーム エッジにも飛びついて品薄のため定価よりも余分に払って手に入れた。がしかし結果は散々だった。この時にはあらゆる紙の種類のノートを試してみたりしたのだが油性で0.28mmには無理があるのか環境によるのか実用は不可能だった。そんな時にインクフローが潤沢なPILOT万年筆カクノに極細ニブが採用されている。もしやと思って1本購入した。偶然なのか何かの因縁なのかジェットストリーム エッジと同じ1,000円だった。
帰宅してさっそく愛用のロルバーン手帳に書いてみた。
おっ!これだ。 たかだか1,000円のボールペンの書き心地如きに毎日頭を悩ませて解決方法に迷い暗い日々を送っていたのに目の前がパッと明るくなった気がした。これだ、この万年筆にいつもボールペンで使っている青色のインクを入れてロルバーンに使おうと直ぐに決心した。
PILOT社の社員ではないし他の会社の万年筆を試したわけではないので個人的な万年筆との出会いについて書いてみただけだ。それに本題のApple PencilとNoteshelfの日記の話だが
要するに万年筆はその仕様上毎日使っていなければならない。長い間放置したりするとインク詰まりを引き起こして書く事ができなくなってしまう、らしい。今現在もう1本万年筆を手に入れたので其々を毎日1度はインクを通してやらなければならない。ほとんどの書き物はキーボードで行なっているので何かしら万年筆の仕事を作ってやらなければならないという零細企業の社長のような気分で細々と2本の万年筆と3人で日記を書いている。Apple Pencilは絵を描く優秀なスキルを持っているしインクは使わないから固まることも無いので臨機応変に必要な時に活躍してもらう事にした。
Apple pencilは素晴らしいペンであり筆にもなる。ただ手書きの文字を書く筆記具としては機能的に万年筆などの筆記具には劣っている。文字も絵画もアートの世界である。イラストなどではApple pencilやMouseで描いた素晴らしい作品も見受けるがこと文字については特に実際の筆やペンで書かれた作品のような人らしい味わいが無いような気がする。まぁビジネスに使う場合にはApple Pencilにしてもアナログペンでも手書きの使用はご法度だろうし余程の傲慢なナルシストしか許されないだろう。そんな現代社会では万年筆の活躍できる場面は皆無に等しい。個人の手帳、ノートタイムなど個人的な趣味の時間を楽しむときには万年筆をゆったりと使ってあげたい。
See you tomorrow!