万年筆のインクが指につかないように補充する [色彩雫][カクノ][PILOT]
万年筆はボールペンとは違ってインクを補充しないと書けない。万年筆のマニアにはこの行為がしたいがために万年筆を使っている人が多いときく。もっと言えば万年筆にインクを補充する時が至極の時間でもある、らしい。しかし私はこの作業が嫌いではないけれど不得意だ。初心者のためかインクの補充をすると左手の指は、親指と人差指がインクの色になる。2本の万年筆に何回か補充作業をしてきたのでそろそろ上手くなっても良さそうなものだが毎回指は青色になる。そして指についたインクは石鹸をつけて洗ってもなかなかおちないのだ。使っているインクは色彩雫なので耐水性に乏しい染料インクだ、なのにも関わらずだ。万年筆はコンバーターとカートリッジの両方が使えるタイプなのでさっさとカートリッジにしてしまえば良いと思うのだがここで見栄というかこだわりが出てしまう。結局は私もマニアの端くれという事か。万年筆とインクを選ぶ際に参考にしたWebサイト、ブログが有る。
万年筆を使うようになったきっかけはカクノ万年筆だった。小学生向けにPILOT社から提供されている1,000円で買える超初心者向けの万年筆だ。しかしこの万年筆が殊の外書きやすい逸品なのだ。安いおかけで気楽に使えるために伸び伸びと書く文字は少しばかり上手になったように感じるくらいだ。1,000円の万年筆だが付属のカートリッジ式の黒色のインクが嫌で興味本意にコンバーターを使って別のインクを入れてみようと思った。その時参考にしたのが黒猫陛下のブログだった。はじめはインクの件で参考にしたのだが黒猫陛下のブログに出てくるカスタム74と言う万年筆の記事に感化されて早速そろえてしまった。そんなこんなで陛下のブログに『手を汚さずに万年筆のインクを吸入する方法』という記事があったので試してみることにした。
ブログ『手を汚さずに万年筆のインクを吸入する方法』の要点
手を汚さずに万年筆のインクを吸入する方法 - 黒猫陛下の書斎
・用意するものは万年筆、インク、ティッシュ2枚1組 ・インク残量が半分を切っていたら吸入のタイミング (インク残量不足で外気圧によりインクが漏れるのを防止する) ・ペン先が全部インクに浸かるようにする ・スクリュー式の場合は少し器用さが要る。親指が上になるよう右手を持ち替えて、親指と人差指でコンバーターをつまみ、スクリューを回転させる。 ・インクが満タンになったら、ペン先をそっと引き抜くがまだ瓶の口から外へは出さない。 ・瓶の口の内側にペン先を擦り付けるようにして、ペン先についたインクを拭う。 ・ペン先のインクを拭き取る。ここがいちばん指を汚しやすい。まずはティッシュを4回半分に折る。そうすることで厚みが出、インクが裏に抜けにくくなる。 ティッシュの端のラインとペン先の根本が重なるようにやや強く押し付けながら、ペン先を回転させる。 ・最初は回転させて大雑把に拭き取り、ある程度きれいになったら、引く方にシフトする ・最後に、ペン先のわずかな汚れを拭き取る。
文章にすれば簡単で当たり前の作業だ。(陛下の記事には多くの画像つきで説明されていて解りやすい)しかし出来ないのだ。何度も読み返して暗記して作業に当たるが一度たりとも無傷で済んだことはない。生まれつきの不器用のせいだとは思うが駆け出しの万年筆愛好家などこんなものだろう。2年、3年と経験を重ね貴重なインクを指に染みさせて立派な万年筆愛好家になるのだ。(笑)
See you tomorrow!