 カクノ万年筆のコンバーターをCON-40からCON-70Nに移植した

f:id:tomi_kun:20200629204039j:plain
 今年の2月にパイロット万年筆のインク吸入器であるコンバーターがマイナーチェンジしていた。コンバーターCON-70からCON-70Nと品番を変え、俗に言うコンバーターの棚吊りを防止する機能がついた。※厳密にはインクカートリッジでも棚吊りは起こるらしい
※参考→

 万年筆のコンバーターcon-70が棚吊り防止のためマイナーチェンジしていた - tomi_kun’s diary

 マイナーチェンジは吸入したインクを撹拌してくれる金属の部品をコンバーターの中に装備して内部にインクが留まってペン先のほうまで下りてこなくなる現象を防止している。この棚吊り状態になったことが無いので言わば保険のつもりで交換した。
 交換したのは今までインクの吸入量が少なかったCON-40コンバーターが付いていたカクノ万年筆にした。カクノ万年筆を購入した当初はパイロット社が推奨するコンバーターはCON-40だったが現在はCON-70も適応したようだ。40と70では吸入量が倍以上の違いがあるため出来れば70にしたかったところだった。また40が回転式コンバーターだが70はプッシュ式コンバーターという違いもあって回転式は両手が必要だがプッシュ式なら片手で吸入作業が出来る。

CON-40 CON-70N
インク容量 0.4ml 1.1ml
吸入方式 回転式 プッシュ式

カクノ万年筆のコンバーターの交換

1.今付いているコンバーターCON-40を引き抜く※残っているインクに注意
2.新しいコンバーターCON-70Nを差し込む※インクに変更がなければそのまま、変更するならコンバーターを外してペン先を水洗い後乾燥させた状態でコンバーターを取り付ける
f:id:tomi_kun:20200629204117j:plain
3.インク瓶の蓋を外してペン先を根本までたっぷりとインクの中につける
4.上部にある黒い部品を押すとインクが吸入されるので何回か繰り返して8分目くらいまで満たす
f:id:tomi_kun:20200629204204j:plain
5.ペン先、その他の部分に付いた余分なインクをティッシュで拭きとって軸を取り付ける
f:id:tomi_kun:20200629204248j:plain
 以上で完了するが回転式に比べて非常に楽である。また片手で作業が出来てプッシュしない方の手は汚れずに済むので助かる。インクも倍以上長持ちして補充作業も簡単になるという一石二鳥なコンバーターCON-70Nはパイロット万年筆には必須部品だ。交換して変わったところといえば万年筆を振った時にカラカラとスプレー缶のような音がするようになった事くらいだろうか。
See you tomorrow!

follow us in feedly