ロディアメモパッドで好みのメモの書き方を知る
メモ紙にはロディアを使っている。サイズはロディアのNo.16(148×210)とNo.11(74×105)だ。メモとひと口に言ってもメモ帳やノート、日記帳などがある。加えてMacやiPhoneで記帳するデジタルメモやデジタル手帳やダイアリーなどデジタルの分野も試行錯誤を繰り返しているがなかなか絞り切れずに迷っている。デジタルは物質的に生活環境を占有する事は無いので自由にアレコレ拡げたままでも構わないがアナログのメモ帳や手帳の類いは保存するスペースもさることながら必要がなくなった場合の処分にも注意が必要だ。若い頃なら輝く未来への礎として大切な記録の価値もあるが半世紀を優に超える年齢になるとメモ帳の将来の処分の事まで考えなければならない。
iPhoneやiPadそしてMacで使うメモ帳はTextwellに決めている。Textwellは保存したりファイル管理したり出来ないアプリで基本的には1枚の紙である。書いては消して次のメモをまた書く。アナログのメモ紙に近い。これと同じような要領でロディアのメモを使っている。そもそもメモはTextwellのようにメモして用が済めば廃棄するのが基本だ。いつからかメモとノートの定義がうやむやになり何でもない落書きに近いメモまでノートとして保存されてしまうようになってしまった。だいたいメモなんてものはその場限りの落書きで大切な事柄はあとでそれなりの備忘録などに書き写しメモそのものは廃棄されるべきである。理想的にはポストイットのような使い方が出来るメモ紙がそれに当たる。しかしポストイットではサイズとコストの関係で使いにくいがロディアのメモ帳が近い使い方が出来る。ロディアのメモ帳について作家の片岡義男の本のあとがきに興味深い文章があるので抜粋して載せる。
メモを万年筆で書いていく、という具体的な作業をする場所として、左側で綴じてあるノートブックを自分は好いていない、という事実をついに確認することが出来た。(中略)自分で文字を書いていくスペースとして、僕はノートブックを好いていない。その理由を僕は考えた。書き終えて左へと開いたページが、いつまでもそこにあるのが、いけない。ということは、書いたページは上に向けて開くと同時に、本体から切り離すのが僕の好みだ、ということがわかった。(中略)製本は天糊ではなく、二本のステイプラー針で表紙ごと綴じたのち、そのすぐ下に、切り取り用のミシン目がある。快適に切り取ることが出来る。こうして僕は、いまようやく、ロディアのブロックの人になるのだろうか。 万年筆インク紙 片岡義男
ロディアのメモ帳の紙は値段のわりには良質でインクを吸い込むタイプでありながらペンの動きも滑らかで適度な厚みもあって万年筆、ボールペン、シャープペンシルなど道具にこだわらない。理想的には万年筆を使いたいが普段のメモ紙として使うには具合が悪い。キュリダス万年筆のようなノック式の万年筆を使う手もあるが落下させた時にペン先にダメージを与えたくないのでボールペンを使っている。ボールペンはパイロットのJuice up 0.4のブルーブラックに決めている。ボールペンも色々な会社のインクの種類や太さを試してみたがJuice upの 0.4ゲルインクが一番滑らかで筆圧も要らずに書けて心地が良い。No.16のロディアはMacのあるメインの机の上に常駐しページが埋まるまで使い余程のことがない限りは表のページが終わったら上にめくり上げて切り離して捨てる。No.11の小さなロディアは携帯用である。携帯といっても戸外ばかりではなく机から離れる時の全てだ。こちらも書いたあと人に伝達用に渡したりポストイットの代わりにMacに貼り付けたり壁やノートにも貼ったりする。こちらも用が済めば捨てる。
こういったロディアつまりメモ帳の使い方をしているとメモなどという一過性の落書きが後生大事に保管され続ける事がなくなった。断捨離などという大袈裟な事ではないがあまり価値のないメモを管理保管する手間を無くせる効果は積もれば大きな節約になる。
See you tomorrow!