 iPhoneのバッテリーを長持ちさせる「最適化されたバッテリー充電」機能

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 朝が早い。犬が散歩を待ちきれずに寝ているベッドまで迎えに来るからだ。今朝も5時前に起こされた。夏ならともかくこの時期は寒くて暗いので正直辛い。いつものように時間とメッセージの確認のためにiPhoneを手にとると見慣れない通知がロック画面に表示されている。「5:00までに充電を終了するようにスケジュールされています。」はぁん?昨夜、充電のためにLightningケーブルに接続したのだけれども未だ完了していないのか、と少し意外だった。時間がかかり過ぎる。iPhone8も3年目になるので、そろそろバッテリーがへたって来たかと思った。。。スケジュールされていますって。そんな設定はした覚えがないし、そもそもバッテリー充電の最適化って何なんだ。

バッテリーのジンクス

 現在のリチウムイオン電池が採用される以前のiPhoneではバッテリーを使い切らずにこまめに継ぎ足し充電するのはバッテリーの寿命を縮めると言われていた。これはニッケル水素電池やニッカド充電池の頃の話でリチウムイオン電池では全く逆で継ぎ足し充電の方がバッテリーを劣化させない効率的な方法だと言われている。

バッテリーの寿命と最適化されたバッテリー充電

 充電式バッテリーには耐用年数がある。化学的経年劣化によってバッテリーの性能が劣化する。iOS13以降「最適化されたバッテリー充電」機能でフル充電されたままの時間を極力短くしてバッテリーの劣化を軽減し寿命を延ばせるようになっている。80%まで充電したらその後の充電時間を遅らせて満充電になる時間をユーザーの生活パターに合わせる。
iPhoneがデバイス上で学習し毎日の充電の傾向を把握して長い時間充電器に接続されるだろうと予想する時に「最適化されたバッテリー充電」が働く。
※最適化されたバッテリー充電はiOS13以降はデフォルトでオンになっている 。

最適化されたバッテリー充電の通知

 最適化されたバッテリー充電がオンの時フル充電される時間がロック画面に表示される。すぐにフル充電する必要があれば通知を長押しして「今すぐ充電」を押す 。

最適化されたバッテリー充電を使うための条件

 最適化されたバッテリー充電は普段長い時間を過ごす場所でしか働かないので普段と違う条件で最適化されたバッテリー充電を使うには以下の設定をオンにする必要がある。
・「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「位置情報サービス」
・「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「システムカスタマイズ」
・「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」→「利用頻度の高い場所」→「利用頻度の高い場所」

最適化されたバッテリー充電の設定とバッテリーの状態の確認

 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」で最大容量が確認できる。その下で「バッテリー充電の最適化」も確認できる。
※バッテリーの最大容量とは新品時と比較したバッテリー容量の基準でフル充電サイクルを500回繰り返して本来の80%を維持するように設計されている。
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※上図の最大容量が新品の状態と比較した現在のバッテリーの最大能力になる。つまり満充電しても86%にしか出来ないという事だ。80%が交換時期と言われている。
 iPhoneのバッテリーの劣化防止のためiOS13以降のiPhoneはデフォルトで最適化されたバッテリー充電機能が設定されているようだ。正しい充電方法を知ってバッテリーに負担をかけずに使いたい。
See you tomorrow!

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