「冬柿」という紅っぽい橙色のインク[色彩雫]

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 「冬柿」という名のインクがある。パイロットの色彩雫シリーズのひとつだ。

 日記は万年筆で書いている。

 主だった部分は同じパイロットの「松露」で書く。この松露は書いている時は紺色に見えて乾くに連れて徐々に松葉のように美しい緑色に変化していく。普段は青色のインクを好んで使うのだが、この変化して出来る、落ち着いていながらもしっかりと緑色を主張する「松露」を日記に使うように決めた。「松露」は15mlのミニボトルに入っていて他の「冬柿」「天色」と3本セットで手に入れた。

 紺色のインクばかりでノートをとっているとピンポイントで主張したいところに赤系の色が欲しかった。それで色彩雫シリーズの中から選んだのが「冬柿」だ。レビューによるとオレンジから紅に変わる、まるで柿が熟したような紅だと書いてあった。実際には派手な紅ではなく渋い濃いオレンジになる。まるっきりの赤色のインクを使うと採点されているように目に主張してくるので辛い。

 偶然、手に入れて一目惚れした緑色の「松露」で書いた文章に「冬柿」のオレンジで書くと素晴らしく調和した。オレンジと青緑は補色関係だから合わない訳がない。この両者の色合いは書いている最中でも気持ちよく穏やかな気持ちにさせてくれる。真赤と真緑でない曖昧な色の組み合わせが目と脳にやさしい。

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