 マスクとメラビアンの法則

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 2年前ならコンビニにマスクとサングラス着用では、いささか入りづらく思いました。しかし今ではサングラスはともかくマスクはしていないほうがルール違反として咎められてしまいます。コロナの影響でそれくらい社会の常識さえも根本的に覆されてしまいました。朝の挨拶やお店でのやりとりも言葉だけでなく顔の表情などでお互いに、その時の気持ちが伝えられていました。それが今では好意や感謝の気持ちが伝わり難くなってしまいました。何故ならマスクによって顔の大部分を隠してしまうことにより相手に対して好意を持っている笑顔の表情や真剣に相手の要望に対処している態度が伝わり難くなってしまったからです。そのため仲が良かった友達同士でも誤解が生じてしまったりお店では客に対する誠意が伝わってこないなどの支障も出ています。

 メラビアンの法則というビジネスに活用されている法則があります。人と人とのコミュニケーションには言葉だけではなく表情や表現の仕方が大切だという実験結果です。話している内容と顔の表情や話し方に矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報をもっとも参考にしたかを調査する実験です。嫌悪な内容を口では言っているのに、顔の表情は好意的な表情を浮かべている、というようなやりとりです。例えば、ある女性が男性に「あなたの事は嫌いです」と告げています。しかし、その時の彼女の話し方が笑いながらだったり表情が冗談めいた笑顔なら真意は言葉の内容とは全く逆の意味が伝わります。そういった実験結果によりコミュニケーションには会話の内容である言語情報が7%、話し方などの聴覚情報が38%、見た目や表情などの視覚情報が55%と会話そのものではなく非言語コミュニケーションが大事であると結論づけられたのです。

 マスクを着用した状態ではメラビアンの法則にあるような非言語コミュニケーションがとりにくいと思われます。まずは口がマスクで覆われてしまっているために開くことが困難になり声がこもりやすく相手に聞き取り辛くなっています。いつもよりも大きな口を開けて発声すると言葉が伝わりやすくなります。またマスクで口周りが隠れてしまっているので笑っている表情が伝わりません。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。気持ちのこもった目つきは言葉に出すのと同じように相手に伝わるという意味です。気持ちを込めて身振りも交えて話すことが良いコミュニケーションを保つには必要です。
See you tomorrow!

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