 ゆとりのパイロット万年筆カスタム74

愛用しているパイロット万年筆のカスタム74が30周年をむかえています。【プレスリリース】万年筆『「カスタム74」 30周年記念モデル』数量限定発売 | プレスリリース | PILOT

初めて使った万年筆らしい万年筆がカスタム74でした。Webなどで入門用にオススメされているパイロット万年筆です。軸は樹脂製でφ 14.7mmと太めで17.4gとほど良い重さになっています。この重量と143mmの長さが絶妙のバランスで長時間書き続けても疲れる事がありません。ペン先には14金の5号サイズが使われていて柔らかすぎない硬さでボールペンから移行するにも違和感がありません。インクはコンバータCON-40とCON-70N が使えカートリッジインキもご使用できます。

万年筆は定期的にインクの補充が必要であったり使用するのにネジを回してキャップを外す手間がかかったりします。また書いたインクは乾きが遅く待つ時間も要ります。そして万年筆は他の筆記具と比べて高価になります。
しかしコンバータに好みの色のインクを補充する作業は楽しみの時間になり万年筆を使うためにキャップを外すネジを回す時は書き始める前に思いを巡らせる時間であったりします。同じようにインクが乾くのを待つ時間に書いた原稿を推敲する事もできます。
このように万年筆を使うということは時間を贅沢に使う必要があります。物質的にも万年筆はボールペンなどと比べれば高価ですが使いこなすにも時間という高価な贅沢が必要です。

最近は万年筆でもキャップレスというパイロット万年筆のノック式万年筆をよく使うようになりました。キャップを外す必要がなくボールペンのようにペン尻をノックすればペン先が現れて筆記が可能になります。書き始めが早く楽になります。
しかしキャップレスを使うようになって日記などの記録文を書く機会が減りました。キャップレスを使うような効率重視の生活を送り出すと書く手間さえも省こうと行動パターンまで自然に変化してしまうのかも知れません。

心にゆとりが必要です。

See you tomorrow!

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