万年筆の書き味
いつも使う万年筆と好きな万年筆は別物です 。普段は使いやすいノック式万年筆のキュリダスやパイロットのキャップレスを使っていて良い万年筆ですが好みの万年筆ではありません。良いと好きの違いですがそれは使い勝手の良さと書き味の違いだと思います。ノック式万年筆は従来の万年筆のようにキャップを回して外さなくてもすぐに書けて便利です。インクフローも潤沢で万年筆としての性能は申し分ありません。ただ万年筆としての好みというか書き心地 つまり書き味としては物足りない部分があります。
万年筆の書き味とは何だろう
万年筆の書き味を左右するのはペン先の字幅とペン先の硬さそしてインクの粘度といわれます。
ペン先(ニブ)の字幅
ペン先(ニブ)とはペンの先にあって紙と接触してインクを伝える部分で金やステンレスが使われています。その字幅というのは太さのことで大きく分けて細字(F)中字(M)太字(B)に分けられています。字幅は書き味にもっとも影響のある要素でカリカリした書き味には細字を使いスラスラと滑らかな書き味には中字や太字を使います。
ペン先の硬さ
ペン先の硬さについては材質によっても違いはありますが主に厚みとカーブ具合によってペン先の固さが決まります。ペン先を正面から見たときの形状が丸みを帯びたペン先は硬めで平たいペン先は柔らかめだと言われています。急いでメモするような時には硬めをゆっくり落ち着いて書きたい時には柔らかめを使います。
インクの粘度
万年筆の書き味にインクフローの違いもあります。インクにもサラサラ系とか渋め系があって粘度の違いはありますがインクのフローを決めるのはインクだけではなく万年筆と紙の影響が非常に大きいので自分の万年筆にあったサラサラ系のインクを選べば間違いありません。
好みの書き心地
キュリダスやパイロットのノック式万年筆のどちらもペン先の字幅や硬さインクの粘度は好みの仕様にしてあります。しかし時々思い出して使う好きな万年筆カスタム74の書き味とは違うのです。パイロットのカスタム74は大好きな万年筆でFとMニブを所有していてそのうちMは時々使っています。軸径が太めの14.7mmで重さが21gの濃い赤色でコンバータには色彩雫の松露が入っていて書いている時の軸の赤色と14金のペン先そしてインクの緑色の取り合わせが心地よい書き味になります。
まとめ
メモなどスピーディに書きたい時にも万年筆は使っていたいのでペン先やインクにはこだわります。しかし万年筆を書く道具としてだけでなく趣味の1つとして考えるとオーソドックスなキャップ式の万年筆でゆっくり書くのもいいもんです。
See you tomorrow!