 ペンとインクとノート

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 鉛筆やボールペンそして万年筆で文字を書くには紙が必要です。そして紙の上に文字を残すにはそのために用意した色付きのインクで書きます。鉛筆にはインクは必要ないけれど芯がありその太さや濃さは、筆圧も含めたら無限の種類が考えられます。ボールペンにしても水性、油性の違いやボールの寸法、色などこちらも多くの種類があります。万年筆の場合はインクの性質上、紙との関係が鉛筆やボールペンよりも如実に表れます。まず、紙の色・にじみ具合・裏抜けの有無・乾きの速さ・滑らかさや構造的には綴じ方による開きやすさ書きやすさ・罫線の種類・幅・罫線の色、あとはノートのデザインと価格などが考えられます。これに加えてインク自体が顔料インクなのか染料インク(古典インク含む)なのかの違いもあり、万年筆のニブの素材が鉄か金のいずれで作られているのか、またニブの太さなどによっても変化します。
 こうして思いつくだけ挙げるだけでも、この万年筆とインク、紙の関係の複雑な様子に、、、のめり込みそうです。しかし経済的や時間的に考えてもそれらの3つの組み合わせをすべて試すことは不可能です。そのためにある程度の経験を元にオールラウンドに通用する万年筆・インク・紙を決定しなければならないのです。急いでいるわけではないのですがこの問題は終わりの見つからないスパイラル地獄。。。つまり「沼」に陥る可能性が大きいからです。だから何処かでけじめをつける覚悟で望まなければなりません。そう言った意識でそれぞれを選ぶ事を心掛けるようにしています。
 まずはノートについてですが、ノートはほぼ決まりました。ツバメノートと言う国産老舗メーカーの製品です。(※やった、こうやって公の場で宣言するとそうせざるを得なくなる)ツバメノートについては以前にも書いた事があるので、こちらを参考にしてもらって→

 ノートの紙にツバメノートのフールス紙を選んだ - tomi_kun’s diary

 ツバメノートも種類は多く、現在使用しているのはフールス紙を使ったノートです。主にツバメ中性紙フールスと呼ばれる淡いクリーム色の5mm方眼のタイプを使っています。フールス紙は書きやすく、にじまず、ツルツルしすぎず、ざらざらもしていません。はじめはB5サイズを使っていましたがモーニングページを書くようになって毎朝書く量に3ページが必要なのと取り扱いのしやすさでA5サイズにしました。メモ全般はロルバーンのノートを使うのでツバメノートはモーニングページ、アイデアの書き出し、万年筆の試し書きが主な用途になります。方眼タイプはロルバーンと同じで紙の色はロルバーンよりもやや薄いクリーム色です。最近は横罫のタイプも使いますが文章だけを書くならばこのタイプも書きやすいし見やすく感じます。
 実際にはまだまだ試してみたいノートは沢山あります。当面は選択中ですがほぼツバメノートで決まりましたのでモーニングページ用を100枚タイプのA5サイズにするつもりです。ただ100枚タイプになるとノートを180度開いた時に平になりにくいので右側のページだけを使うようになると思います。と言う事は実質100ページのノートになるのでコスパの点で不利です。ですので今のままのSECTIONを使えば糸綴じなので32枚、64ページが利用出来るので思案中です。

万年筆

 3つのギアの中で一番高価である万年筆はあれこれと簡単に変更して試す訳にもいかないのでWebサイトの情報を頼りに選びます。今現在メインはパイロット社のカスタム74を使っています。一番手軽な万年筆で入門用にはよく推奨されている万年筆です。入門用とはいえ一応金ペンと言ってニブ(ペン先)には14金が使われているので安価なカクノ万年筆やプレピー万年筆などの鉄のニブとはあきらかに書き味等には違いがあります。カスタム74はいまF(細字)ニブですがもう1本M(中字)ニブを用意しました。取り敢えず万年筆についてはこの2本を中心にカクノやプレピーはインク遊びに使おうと思っています。

インク

 さて、万年筆を使うと誰もがハマるインクは青色や緑色のインクが入った小瓶を眺めているだけでも満足させられる魅惑の品です。瓶に閉じ込められた美しい色の液体はコンバーターに注入されて万年筆の軸からペン先を流れて初めて紙の上に本当の姿を表します。そしてその色は紙の上で不思議に変化して奇しくも美しい色を魅せます。そしてこのコンバーターと言う魔法の装置を使えば好みの色に自由に交換できます。つまりコンバーターさえあれば万年筆は1本でも好きなだけインクを楽しめる事になります。よって色々な美しい色のインクへの興味が絶えることを知りません。初めの万年筆を購入して半年足らずで色彩雫の月夜、紺碧、冬柿、松露そして天色と5色のインクを揃えてしまいました。そして入れるインクを交換する度にコンバーターとペン先を水洗いしてリセットするのはいくらなんでも効率が悪いので安価な万年筆とコンバーターはインクの色だけ用意しました。ただ万年筆は繊細な筆記具でメンテナンスを怠ると途端に書けなくなるらしいためどの色の万年筆も1日に1回はインクを循環させるために使ってあげる必要があります。

まとめ

 万年筆とインクと紙の現況報告になりましたが、興味のない人たちにとっては全くどうでもいい話です。しかし夢中になっている本人とっては食事よりも大切な話であり他人に聞いてほしい話題なので、本当に迷惑な事です。
   See you tomorrow!

  

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