AppleWatchを着けるようになってから体調管理を気にするようになった。と言うのもAppleWatchを着けているだけで一日の歩数や消費したカロリーを記録しそしてAppleWatchを着けたまま眠れば睡眠時間の長さや深さまで記録、管理してくれる。そのおかげで決めたカロリーを消費するために必ず運動したり毎日与えられる課題であるエクササイズ30分をクリアするために散歩は欠かさなかった。
アクティビティにはムーブ、エクササイズ、スタンドの3つの項目があってムーブは自分で設定した数値以上のカロリーを消費しなければならないし、エクササイズは30分間のランニングやウォーキングが必要となりスタンドはただ1時間に1度座った姿勢から立ち上がり2分間ほど軽い運動をすれば良い。普通に生活をしていればムーブとスタンドは課題を簡単にクリア出来るのだが問題はエクササイズだった。ただ歩いているだけではダメで早歩き以上でそれなりに腕を振って歩く必要がある。犬の散歩でブラブラ歩いていてはAppleWatchがエクササイズと認めてくれずカウントされない。またエクササイズに関してはアプリにも不具合があって、あまりに運動実績を認められない場合にはフィットネス調整データをリセットする必要があった。
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ちょうど去年の今頃にAppleWatchをするようになったのだが、なかなかアクティビティリングが完成しなかった。アクティビティリングというのはムーブ、エクササイズ、スタンドそれぞれの実績がリングで表されリングが閉じるとその日の課題が終了した事を示すためのリングだ。特にエクササイズリングが苦手だった。リングの完成ができずに困っていた時にあるブログでフィットネス調整データをリセットすると良いという記事を読んで試してみたら驚くほど効果がありエクササイズリングもクリア出来るようになった。しかし2週間もするとまた不具合が出るので時々リセットしながらアクティビティリングのすべての完成を目指して日々努力した。そうした努力の結果、去年の11月のある日から今年の8月9日までアクティビティリングが完成しない日はなかった。おかげでそう言った努力を称えるためのバッジを毎月欠かさず手に入れた。
そういう訳でAppleWatchは風呂に入る時と充電する時以外は常に手首にはめて生活をしていた。暑い日も寒い日もはずしたことが無かった。しかし今年の夏は暑い、今までに経験した事のない暑さだ。AppleWatchを手首に着けるためにApple純正のスポーツベルトをしている。ただのゴム製のベルトなのだがさすがに純正品だと思わされるくらい着け心地も良いし汚れにも強くすこぶる快適だった。しかし今年の夏の暑さは普通では無い。そのために汗の量も発する時間もいつもの夏より多くて長い。
今年、珍しく汗疹が出来た。AppleWatchを着けている左の腕の手首だ。そんなに酷くはないのだが皮膚が赤くなって水泡性湿疹がある。同じ手首にAppleWatchを着け続けるのは無理だった。と判断した。かといってもう一方の腕、つまり右腕の手首に着け替えようとは思わなかった。たとえ時計でも利き手はある。慣れない方の腕では始末が悪い。特にAppleWatchは画面やデジタルクラウン、サイドボタンを押さなければならない機会が多い。だから着ける腕が逆になるのは頗る具合が悪い。コンビニで支払いをする時にもサイドボタンを素早くダブルクリックする必要がある。それに犬の散歩に行く時間が有効なエクササイズの時間なのだがリードを右手に持つためにAppleWatchを着ける腕と同じになってしまう。そうするとエクササイズに見合うような腕の振り方も出来なくなってしまう。リードを持つ手を替えれば済みそうなものだが犬を従えさせるにはそれなりの腕力と器用さが要るので無理なのだ。
と言う事でAppleWatchを暫くの間外そうと思った。今までのようにアクティビティに束縛されない毎日は楽だろうなぁとも思った。しかし冷静になって考えてみると、ただ、汗疹如きのためにこの10ヶ月コツコツ築き上げてきたものが一瞬のうちに崩れ去ってしまうようで寂しく思えてきた。左の手首の発疹が治るまでの数日間だけ腕を替えて今までどおりアクティビティも続けようと思い直した。その時の時刻は18時を少し過ぎていた。その日AppleWatchを外したのが朝早かったのでアクティビティの数値は殆ど動いていない。スタンドも必要な数値の12のうちの4ポイントしか獲得していない。18時から24時まで、24時がカウントできたとしても7時間しかない。アクティビティのスタンドは1時間に1回座った姿勢から立って軽い運動をすると与えられるポイントだ。1時間に2回同じ事をしてもカウントされない。という事は今からチャレンジしても達成することは物理的に無理なのだ。もう1時間早く気付いていればなんとかなったかも知れない。ムーブならゴールの数値を変更してしまうとかエクササイズは今からでも自転車で走り回ればなんとかなる。安牌だと思っていたスタンドが思わぬ落とし穴だった。数値の変更が出来ない。よってアクティビティの更新は断念せざるを得なかった。
See you tomorrow!
